末期がんだけど、友人のライブに行きたい
「無理なのは分かっているけれど、どうしても行きたいライブがある……」そう涙ぐむ末期がんの患者様とご家族の願いを叶えるため、僕は主治医との徹底的なリスク管理の交渉を行いました。当初、医師からは当然のごとく猛反対を受けました。病状の急変リスク、移動時の身体的負荷を考えれば、病院の立場としては「NO」と言わざるを得ないからです。しかし、僕は諦めませんでした。これらを具体的なプランとして医師に提示し、何度も対話を重ねることで、最終的に「そこまで準備するなら」と許可をいただくことができました。ライブ当日、万全のサポートのもとで推し進めた時間は、ご夫婦にとって「奇跡」のような時間となりました。帰宅された際のお二人の涙と、「心からありがとう」の言葉は、僕にとっても最高の報酬です。病院では「NO」と言われることでも、プライベートナースDenであれば、安全を担保した上で形にできる可能性があります。あなたとご家族の「諦めたくない願い」を、ぜひ僕にお聞かせください。
最期に味噌ラーメンが食べたい
血液のがん末期であるその患者様は、当初「私はもう、何もやりたいことはないの」と静かに笑っていました。しかし、僕にはその言葉が、本心を隠したように聞こえました。僕自身、そして僕の母も同じ白血病を経験しているからこそ、患者様が抱える「これ以上、家族に迷惑をかけたくない」という葛藤が、痛いほど分かったのです。僕は毎日の訪問の中で、単なるバイタルチェックに留まらず、患者様の表情の微細な変化を観察し、傾聴を続けました。信頼関係が深まったある日、彼女はぽつりと 「本当はね、昔、旦那とよく通ったあのお店で、もう一度一緒に味噌ラーメンが食べたいの」。
酸素吸入が必要な末期がんの状態で、ラーメンを店舗で食べる。これは病院の基準では「リスクが高すぎる」と一蹴されることでした。でも、だからこそ、絶対に叶えたいと思いました。当日、ラーメン屋では、会話に夢中で、ラーメンは少し伸びてしまっていましたが、彼女は「最高に美味しいね」と喜びの涙を流しながら、食べていました。ご夫婦の思い出の場所で、最期の瞬間を「病気」ではなく「大切な日常」として過ごしていただくことができたのです。 医療的なリスクを引き受け、安全にその願いを形にするのが、僕のプライベートナースDENの仕事です。